これからの住宅問題ー誰もが安心して生活を送ることは可能か⑨
現在築40年超のマンションは91.8万戸。10年後では213.5万戸までに増加します。今後老朽化や管理組合の担い手不足により高経年マンションが急増することが既に分かっていますが、実際に建替えを完了したマンションは1万9200戸ほどです。マンションの建替えが進まない理由は皆さんも分かると思います。
いくら政府がマンション建替円滑化法で促進しようとしても、実際に費用を出すのは住人です。仮住まいへの引越し費用、ローンが完済してればいいですが、中古で購入された方で二重にローンを組むのは大変ですし、そもそもローン申請が下りない場合もあります。とはいえ、確実に老朽化する建物をどうにかしなければなりません。マンションを建替えするには3つの方法があります。
1.全員同意
2.区分所有法の建替え決議
3.都市計画法による法定建替え
これに自主または共同で行うかがあります。事業協力者とともに共同して行う方法が等価交換方式となります。
この方法では、建替え前の床面積を大きく上回るよう確保され、従前の区分所有者には建替え前と同等以上の床面積を付与し、余剰部分(保留床)を新に分譲することで事業協力者にも利益が得られるため、いい方法と思われます。
実際、マンション建替え円滑化法の枠組みで行われる場合でも事業協力者が参加組合員となり保留床を買い取ることで組合に資金を拠出し、最終的にはこの保留床を売却するケースがほとんどです。ただし、比較的新しいマンションでは難しいです。余剰部分が十分とれない場合があるためです。
駅周辺に林立するマンション…。利便性を追求した代償でしょうか。
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